日本文化

十二支とは何なのか?どんな意味があるのかを解説します。【今年は丑年】

皆さんは今年の干支は何なのか知っていますか?

そう、(うし)ですね。

でもこの毎年変わるこの干支って皆さん何なのかご存じでしょうか?

どうして干支なんてものができて、十二支が選抜されたのでしょうか?

そこで今回はそんな疑問に解決すべく以下のテーマでお話します。

この記事のテーマ
  • 十二支とは何なのか?
  • 干支とは何なのか?
  • どうやって十二支は決まったのか?

この記事を読めばこれらの疑問は全て解決するので、もし気になる人がいれば、このまま読み進めてください。

十二支とは何なのか?

まずは十二支について、おさらいしましょう。

意外と全部言えない方もいますからね。

十二支の種類
  • ・・・ネ=鼠
  • ・・・ウ=牛
  • ・・・トラ=虎
  • ・・・ウ=兎
  • ・・・タツ=龍
  • ・・・ミ=蛇
  • ・・・ウマ=馬
  • ・・・ヒツジ=羊
  • ・・・サル=猿
  • ・・・トリ=鳥
  • ・・・イヌ=犬
  • ・・・イ=猪

どうでしょうか?

よく午(ウマ)から先が言えずに突っかかってしまう人がいますが、思い出せましたか?

十二支の起源

十二支が初めに出てきたのは中国といわれています。

今から1600年前の殷の時代、尊い星の一つとされていた木星が12年で地球の周りを1週する事を発見します。

そして、その12年を12分割して分けたのが十二支の始まりです。

十二支は最初は年数を数える為に使われていましたが、段々と使う用途が増え、

年月に加えて時刻方角にも使われるようになりました。

最初はネズミ等の動物の名前は付いていなかったようですが、

民衆にも受け入れやすくする為に付け加えたと言われています。

日本に十二支が入ってきたのは6世紀ごろと言われ、江戸時代には時刻を動物で表す習慣が付いていたとされています。

午前2時の事を丑三つ時と言われていますが、これはその名残です。

十二支を決めるレース

十二支には順番がありましたが、あれはどうやって決めたのでしょう?

順番を決める為の逸話として有名なのが、十二支を決める為の競争のお話ですね。

とある年末の日に、

神様が「自分のところに来た1番目から12番目までの動物は十二支に認定する」と言い出し、

動物たちは元旦に向けて神様の元へ向かいます。

全ての物語を話すと長くなるので、

  • 牛は動きが鈍いので早めに出発した
  • 鼠は体が小さく不利な為、牛にしがみついていた
  • 犬と猿は仲が悪く、喧嘩しながら順位を争った
  • 鼠は猫に1日ズラした日程を教えた

等々、色々な出来事を経て決まったのが、今の順位となりました。

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順位決めのレースについては長いので後程追記、もしくは別記事にまとめます。

干支とはちがうの?

干支と十二支は同じもの、と思っている方は大勢いると思いますが、

実はこの2つは意味合いが違います。

Wikipediaにも干支と十二支は違うページがそれぞれ用意されています。

では何がそんなに違うのでしょうか?

干支も中国発祥で、正しくは十干十二支(じっかんじゅうにし)といい、昔の中国の陰陽五行説という思想から誕生した言葉です。

十干とあるように、干支は十個の呼び名があります。

一気に見てみましょう。

干支の種類
  • 甲・・・きのえ
  • 乙・・・きのと
  • 丙・・・ひのえ
  • 丁・・・ひのと
  • 戊・・・つちのえ
  • 己・・・つちのと
  • 庚・・・かのえ
  • 辛・・・かのと
  • 壬・・・みずのえ
  • 癸・・・みずのと
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鬼滅の刃の鬼殺隊の階級だね

ここで話をいったん十干十二支という言葉に戻りましょう。

先ほど説明した十二支と、この干支は本来は合わせて使うのが一般的でした。

例えば1番最初は(きのえ)と(ねずみ)を合わせて甲子(きのえね)、

次の年は(きのと)と(うし)を合わせて乙丑(きのとうし)といったように、全部で60通り存在します。

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日本では干支=十二支という風に使われているので、あまりなじみはありませんけどね。

ちなみに今年2021年は十干十二支でいうと、辛丑(かのとうし)になります。

干支に由来する言葉

日本には干支に由来する言葉が多くあります。

その中でも代表的なモノを2つ紹介します。

還暦

自分の年齢が60歳になったら還暦をお祝いする習慣が日本にはあります。

60というのは先程の十干十二支が全て回り切った数字になります。

つまり自分が生まれて干支が一巡したお祝いが還暦となるわけですね。

甲子園

甲子園球場のは十干十二支の言葉です。

甲子園ができた1924年には甲と子が合わさる甲子(きのえね)の年だったらしく、縁起がいいという事で甲子園と名付けたとされています。

それぞれの十二支の意味

十二支には縁起物として、それぞれ特徴があります。

自分の干支と照らし合わせて見てみてください。

十二支特徴
行動力と財
粘り強さと誠実さ
決断力と才知
温厚で従順
正義感と信用
探求心があり執念深い
陽気で派手好き
穏やかで人情家
器用で臨機応変
親切で世話好き
勤勉で努力家
冒険心と勇気
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ちなみに僕は未年なので、『穏やかで人情家』になります。

まとめ

十二支については分かりましたかね?

世間一般で言われている言葉なので、あまり疑問を持つことは少ないと思いますが、

意味を知るとグッと身近に感じるものです。

今後も年賀状のスタンプを買う時などに、意識してみてください。

以上で本記事は終わりです。

ここまで読んでいただきありがとうございました。