伊勢神宮。
恐らく誰でも1度は聞いたことがある神社かと思いますし、いずれは参拝に行きたい方も多いはず。
ですがこの伊勢神宮、有名な神社というだけではなく日本一格式が高い神社という事なので、
参拝の方法が他の神社とはちょっと異なります。
今回はそんな伊勢神宮についてまとめました。
- 伊勢神宮とはどんな神社か?
- 御祭神はだれなのか?
- 気を付けないといけない参拝方法のルール
伊勢神宮については、すべてを網羅するとなると、
本を数冊~数十冊ぐらい書けるほどの膨大な量になってしまいます。
ですが、この記事を読んでいただければ、
最低限の歴史と参拝マナーを身につけることができるので、気になる人はこのまま読み進めてください。
伊勢神宮とはどんな神社か?
伊勢神宮は日本に配置されている神社の中で最も格式の高い神社です。
正式名称は神宮といいます。
日本には明治神宮や鹿島神宮といったように、『神宮』と名前の付く神社は他にもありますが、
神宮と単体で呼ぶ場合は、この伊勢神宮の事をいいます。
伊勢神宮は大きく分けて、内宮(ないぐう)と外宮(げぐう)で構成されており、
それぞれ御祭神を祀る為の正宮とは別に、
別宮を14社、摂社や末社を合わせて109社、
全て合わせて125社にもなる超大規模な神社となっています。
外宮と内宮は5kmぐらい離れてるからバスや車を使って移動するよ!
御祭神は天照大御神と豊受大御神
伊勢神宮を紹介する前に、伊勢神宮に祀られている2柱の神様、
天照大御神(あまてらすのおおみかみ)と豊受大御神(とようけのおおみかみ)の紹介をしていきましょう。
日本で最も尊い神様、天照大御神
天照大御神は皇室の祖神ともいわれる日本の最高神です。
伊勢神宮で祀られている神様は、日本の神様のなかで最も尊い神様と言われている天照大御神様です。
天照大御神様は黄泉の国から帰って来た伊弉諾尊が禊を行った際に、左目から生まれました。
天照大御神は全ての生命の源と言われている太陽の神様であり、日本国民全員の総氏神と言われています。
氏神というのは守り神のこと。つまり天照大御神様は日本国民全員の守り神ということになるよ。
天照大御神にご飯を運ぶ豊受大御神
豊受大御神は天照大御神のお食事を担当する御饌都神です。
今回紹介する伊勢神宮は元々は内宮だけの神社でした。
しかし今の内宮が創建されてから500年後、
天照大御神が当時の天皇である雄略天皇(ゆうりゃくてんのう)に
「静かにご飯をたべたいので、丹波国(たんばのくに)にいる豊受大御神を私の近くに祀ってほしい・・・。」
と訴えた事で、内宮の近くに祀る事となりました。
丹波国は今でいう山陰地方の事だよ!
ちなみに、静岡県の三保の松原という場所で『羽衣伝説』という昔話がありますが、
その話に出てくる天女が豊受大御神と言われています。
伊勢神宮について
ここからはもう少し、伊勢神宮について深堀していきましょう。
なぜ伊勢に神宮ができたのか?
伊勢神宮に祀られている天照大御神は元々は皇室に祀られていました。
ですが、当時の天皇である崇神天皇(すじんてんのう)が天照大御神を自身の近くに祀るのは畏れ多いということで、
大和笠縫邑(やまとかさぬいのむら)とに移設しました。
今でいう奈良県だね。
その後、次の代の垂仁天皇(すいにんてんのう)の代で大和笠縫邑から更に移設をする為に近畿地方を中心に巡り、
今の内宮がある伊勢の地で「この場所が居心地がいい」と天照大御神様からの託宣が入り、
伊勢神宮ができたと言われています。
参拝の仕方
伊勢神宮は他の神社とは参拝の方法が異なります。
- 外宮をお参りしてから内宮に行く
- 外宮、内宮共に必ず最初に正宮(本殿)をお参りする
- 正宮(本殿)ではお願い事はNG
伊勢神宮をお参りする時は、外宮からお参りするのがルールとなっているので注意しましょう。
外宮から内宮までは5km程離れていますが、外宮から内宮まではバスが出ているので、
歩きで来ている人も難なく移動できると思います。
歩けなくはない距離だけど・・・。
最も気を付けないといけないのは、正宮でのお願い事はNGということです。
伊勢神宮は他の神社とは違い、非常に格式の高い神社なので、個人的なお願いをするのは避けるべきです。
その代わり、伊勢神宮には正宮以外にも別宮があるので、
個人的なお願いごとをしたい時は別宮で行うようにしましょう。
正宮では、自分の住所と日頃の感謝を伝えよう!
神宮式年遷宮について
伊勢神宮には他の神社とは違う特徴として、神宮式年遷宮(じんぐうしきねんせんぐう)というものがあります。
これは天照大御神様が祀られている正宮を20年に1度、
新しく新築した別の正宮にお移りしていただく、という伊勢神宮最大の神事です。
正宮は昔ながらの作りをしている為、老朽化が進むのが早い為と言われているよ!
この行事は飛鳥時代の天武天皇が定め、690年に持統天皇が最初に行ったとされています。
それから1300年、途中で中止や延期はありましたが、
現代まで続く伊勢神宮の最大イベントとなっています。
伊勢神宮に行ってみた
伊勢神宮には昔行ったことがあるので、伊勢神宮内をちょっと見てみましょう。
外宮
最初は外宮です。
伊勢神宮は広いですが、ちょくちょく案内看板があるので、それを見ながら最初に正宮を目指していきましょう。
この石は外宮で有名なパワースポット、三つ石です。
三つ石に手をかざすと手がほんのり暖かくなるとか。
三つ石から少し歩くと、ようやく正宮が見えてきます。
外宮、内宮共に正宮の中は写真撮影禁止なので写真はここまで。
気になる人は実際に行ってみましょう!
正宮ではお願い事はしてはいけないので、別宮に行ってお参りをします。
お願い事をする場所だから正宮なみに混んでるね。
内宮
外宮でのお参りが終わったので今度は内宮へと行きます。
僕はこの時はバイクで来ていたので、バイクで移動。
これが有名な伊勢神宮の鳥居である、伊勢鳥居です。
非常にシンプルな見た目をしていますが、逆に神秘的ですね。
伊勢神宮の名物の一つ、宇治橋を渡って内宮に入ります。
この写真を見て違和感を感じた方だいるかもしれませんが、伊勢神宮では右側通行です。
だから僕も右側を歩いて正宮を目指します。
正宮までの道のりは非常に長いので、来る時は歩きやすい服装で!
ようやく正宮に到着。
もちろんここでも写真撮影はNGなので、写真はここまで。
正宮の参拝が終わったら別宮へ行きます。
この時はなぜか正宮よりも別宮がメチャクチャ混んでました・・・。
30分ぐらい待ったかなぁ?
伊勢神宮には動物が沢山います。
神道において神聖な生き物とされるニワトリも放し飼いになっていました。
写真ではわかんないかもしれないけど、この鯉ものすごく大きいからね。
一通り参拝が終わったら『おかげ横丁』に行きます。
江戸時代、伊勢神宮にお参りすることを『おかげ参り』と呼んだことで名付けられたこの通り、
非常に活気があり、品ぞろえが豊富なのでお土産を買うならここがいいかも。
赤福入りのかき氷うまし!
まとめ
以上で伊勢神宮については終わります。
最後にこの記事のまとめをしましょう。
- 伊勢神宮は天照大御神を祀っている日本一格式が高い神社
- 外宮を参拝してから内宮を参拝する
- お願い事は正宮ではしてはいけない
今回の内容は伊勢神宮についての初歩中の初歩といったレベルなので、
伊勢神宮にまだまだ歴史や文化があります。
気になる人は自分でも調べてみてください。
以上で本記事は終わりです。
ここまで読んでいただきありがとうございました。