日本文化

お守りの意味や使い方、中には何が入っているのか?お話します。

神社やお寺に行くと、恐らく誰でも1度は授かったことがあるお守り。

僕も1年に1回は自分で用意したり親に送ったりして、その年が無事に過ごせるように祈願しています。

ですがこのお守り、皆さんはどこまでご存じですか?

どのように使って、使い終わったらどうするのか?しっかり答える事ができますか?

この記事のテーマ
  • お守りの起源
  • お守りの身に着け方
  • 役目が終わったお守りはどうするのか?

この記事を読めば、お守りの正しい扱い方やこれからの接し方がわかるので、

気になる人はこのまま読み進めてください。

お守りとはなんなのか?

お守りとは神様の御力を込めた小さなお札のことです。

お守りの起源

お守りの起源は縄文時代にまで遡ります。

日本では仏教が伝来される前から神様の存在は認識していたらしく、その神様の力を込めたお守りとして勾玉がよく使われていました。

それから時代は進んで飛鳥時代に入り、日本に仏教が浸透していくと、

お寺で呪符が配られるようになります。

呪符というのは仏様の御力を込めた札の事です。

常にそばに置くと御利益があるとされていましたが、それなりに大きいのでお札を常に持ち歩くのは結構大変です。

そこでお札を小さくして綿の袋に入れて持ち歩いたのが、今のお守りのルーツとされています。

最初は平安時代の貴族の間で流行っていたお守りですが、鎌倉時代に入ると武士の間でも持たれるようになり、

私たちのような庶民がお守りを持つようになったのは、江戸時代の頃からと言われています。

お守りというのは神様そのもの

お札、もといお守りは神職の方が祈祷を行い、神様を分祀していただき私たちの元へ届けられます。

早い話が、お守りというのは神様そのものともいえるわけです。

なのでお守りは決して無下に扱わないようにしましょう。

お守りの使いかた

お守りの授かり方

お守りは神社の授与所という場所で購入することができます。

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よく絵馬やおみくじが売っている所だね。

ここで1つ注意ですが、お守りを購入する時は「買う」「売る」という単語は使わないようにしてください。

先ほどお話しましたが、お守りは神様そのものと言っても過言ではありません。

もし「お守りを買います」と言ってしまうと、「神様を買います」という意味となってしまう為、

非常に失礼な意味になってしまいます。

なのでお守りを購入する時は「受ける」「授かる」という言葉を使うようにしましょう。

例:「このお守りを授かりたいのですが、よろしいでしょうか?」

dan

まあ「買います」と言っても問題無く購入できるけどね。

でもお守りを買う時は意識してみよう!

お守りの身に着け方

お守りは神様の御力を受けやすくする為、常に肌身離さず持つようにしましょう。

ですが、より効果的に神様の加護を受けたい場合は、

御利益に関係する場所に入れておくと効果的だと言われています。

金運上昇・・・財布の中

合格祈願・・・筆箱の中

安産祈願・・・マタニティウェアの中

ちなみに持ち歩かない場合は、神棚に飾るのがよいとされています。

もし神棚が無い場合は自分よりも目線が高い場所で保存しましょう。

くれぐれも無下に扱わないようにしてください。

お守りは絶対に開けない!!

お守りの中身は先程言ったように、

お札や祈祷の言葉が入っている紙が入っていると言いましたが、決して中身は見ないでください。

本来神様は尊い存在であり、神様を直接見る事は不敬と言われています。

私たちが神社に行く時も拝殿という場所で祈祷し、神様が安置されている本殿へは行かないのと一緒です。

お守りの中身を見るというのは、神様を直接見るのと同じ意味となってしまうので、決して見ないようにしましょう。

お守りの中身はお札のことが多いですが、神社によっては違うらしく、神社の御祭神の名前や祈祷文が書かれている紙や木片が入っているとされています。

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とは言っても僕もお守りの中身は見たことが無いからわからないけどね・・・。

よくあるお守りQ&A

お守りの効果はいつまで続くの?

お守りの効果は、授かったお守りのご利益が叶う瞬間までと言われています。

dan

安産祈願だったら子供を授かった時。

合格祈願だったら志望校に合格した時。

と言った感じだね!

ですが金運上昇や厄除け、健康祈願と言ったような明確に叶ったのかよくわからないものに関しては、

1年を目安に買い替えるのがよいといわれています。

1年も自分の周りに身に着けていると神様の御力も弱まりますし、なにより自分自身も様々な穢れを受けてしまい、

お守りに影響を与えてしまうからと言われています。

なので、長くても1年のスパンでお守りは交換するようにしましょう。

役目が終わったお守りはどうするのか?

お守りの御利益が叶った時や1年が経ったら、まずは神社でお礼参りを行いましょう。

お参りが終わったら神社には返納所と言われているお札やお守りを入れる場所があるので、

そこにお守りを入れて神社に返却します。

基本的にはお守りを購入した神社やお寺に返納するのがいいとされていますが、購入した場所によっては難しい場合があるので、

その場合は近場の神社やお寺でもOKです。

気を付けたいのは神社で買ったお守りは神社に、お寺で買ったお守りはお寺に返すようにしてください。

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神社には神様、お寺には仏様と言ったように神様が違うので、混同しないように!

お守りは複数個持ってもいいの?

違う御利益のお守りを何個も持っていても大丈夫?

神様同士喧嘩したりしないか?

という質問をネットで見られますが、問題無いと言われています。

違う神社のお札やお守りを一緒に持っていても差し支えありません。

神道では、さまざまな神様の繋がりやお導きによって、皆さまが安心して暮らせると考えられており、神様同士が喧嘩することはないといわれています。

引用:太宰府天満宮

コチラは福岡県の太宰府天満宮の言葉です。

まあ、その通りなんですよね。

お守りは小さな神様ということですが、

他の神様と一緒にしたからといって神様は怒りませんし、別に失礼にもなりません。

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大事なのは粗末に扱わないこと!

まとめ

以上でお守りについてのお話を終わります。

意外と知らなかったことも多かったのではないでしょうか?

最後にこの記事で大事なことをもう一度おさらいしましょう。

この記事の振り返り
  1. お守りは神様そのもの
  2. お守りの中身は絶対に見ない
  3. 役目が終わったお守りは神社orお寺に返納する

これからお守りを購入する人はこの記事の事を思い出しつつ、

お守りと上手にお付き合いしていただければ幸いです。

以上で本記事は終わりです。

ここまで読んでいただきありがとうございました。